中学受験・直前期の親から子への接し方|大切なサポート3つ

こんにちは。

私は神奈川県の藤沢という地で、「論理的思考力とコミュニケーションスキルを身につけておけば、将来食いっぱぐれることはございません」という理念で中学受験の学習塾を営んでいる米本と申します。
30年近く中学受験の親子と接していると「頭では分かっているのですが、ついつい口を出してしまう」とか「我が子ながらどう接したら良いのか分からない」といった悩みを持つ親御さんがたくさんいらっしゃることを実感いたします。

というわけで「お子さんにどう接したらよいのか分からない」という悩みを解決するために、お子さんに接するときに心がけてほしいことをまとめてみました。
当塾では保護者の皆さまに伝えていることばかりですが、実際に実践された方は「肩の荷が下りました」や「家庭内の雰囲気が変わりました
」と実感されています。

大切なことは「親がブレない」ということと「3つを管理するだけ」ということです。どうぞ最後までご覧になって、親子で成長でき、悔いのない中学受験を目指しましょう。

中学受験と親子のジレンマ

中学受験の世界は異常な部分があって、高校受験や大学受験とは少し勝手が違います。なぜならば、受験校を決めるのも、塾を決めるのも「子ども」ではなく、「親」だからです。
だからともすると、「子ども」よりも「親」が前に出過ぎてしまい、子どもの成績がまるで自分の成績であるかのように、子どもが受験に失敗し不合格になると、まるで自分が不合格になってしまったかのように感じてしまう傾向があります。

子どもがテストで低い点数を取ってしまうと阿修羅のごとく怒り、点数が高いとご機嫌になる…。
そうなると子どもは「点数の高低によってお母さんの機嫌が変わる」ということになり、ますます萎縮してしまい逆効果になるでしょう…。

ではこの直前期に、どのように接したらよろしいのでしょうか?詳しく見て行きましょう!

子どもがやる気を無くす親の声がけとは?

①他の誰かと比べる言い方

よくあるのが、兄弟姉妹間で比べるような言い方ですね。「お兄ちゃんはよく解けたわよ?」「お姉ちゃんはこの時期、合格率が80%以上出てたのに…」などなど、別個の人格ですので、比較しても意味がないのですが、ついつい比べてしまいがちです。
ましてやママ友でのランチで出た会話の内容を、そのまま伝えてしまうともう最悪ですね。「だったら私のお母さんではなく、〇〇ちゃんのお母さんになればいいじゃない!」などと、ケンカになってしまいがちです。
この時期、ケンカになってしまうと、仲直りする間もなく、入試本番を迎えてしまい、気持ちがスッキリしないまま、中学入試が終わってしまった…なんて最悪ですよね?

そうならないためにも、奮起してほしくて言ってしまう気持ちは痛いほどよく分かるのですが、ここでは他の誰かと比べる言い方はグッと堪えましょう。

②人格を否定する言い方

宿題をやっていないのに、嘘をついてしまったということが発覚して叱らなければならないとき、そのこと「だけ」を叱ってくれればよいのですが、だんだん感情が高ぶってきて、「そもそもあなたは昔っから…」と、小さい頃のエピソードを持ち出し、そこから怒ってしまう(叱っているのではなく)場合です。
これはご自分でも何を言っているのかだんだん分からなくなってきて、抑えが利かなくなると、もう最悪です。そしてお子さまは耳のシャッターが下りてきて、聞いちゃいません(笑)。「今ごろ、そんなことを言われても…」「それ、さっき聞いたよ」となってしまい、お子さまが反省することもないのに時間ばかりが過ぎてしまうので、親子ともにデメリットしかありません。

「そもそも時間を守らない」「何ごともきちんとしなさい」「昔から整理整頓できないね」「だからあなたはダメなのよ」などとできないことを挙げ、性格や人格と結び付けて怒らないようにしましょう。

③本題から外れる怒り方

前項と少しかぶります(過去のエピソード)が、勉強と関係のないことを持ち出して、日常の行動を叱ることも避けましょう。本題から外れる怒り方はまずいです。以前、指摘したこともあるでしょうから、「それ聞いたことがある」とお子さんが感じた時点で聞いちゃいません。「早く終わらないかな~」としか考えていません。嵐が過ぎ去るのをひたすら待つのみです(笑)。
しかも慣れてくると、いかにも反省しているように演技をすることで、お母さんの怒りの嵐が過ぎ去ることを学びます。「お母さん、ゴメンナサイ」「ママ、私わかった!次からもうしない」などというセリフにコロッと騙されて、「もう仕方ないわね」「次から気を付けるのよ」となって許してしまいます。なのに、お子さんは根本的に分かっている訳ではないので、また同じようなことをしでかします。

そして「次は気をつけます、もうしませんって言ったわよね?」とまた怒りますが、これがエンドレスに続く訳です(笑)。

④叱っているのではなく怒っている

すでにお気づきかとは思いますが、今までに「叱る」と「怒る」のキーワードが出てきています。違いを説明できますでしょうか?
「叱る」は理路整然と、論理的にどこがまちがいで、どうすれば良かったか、またはどうして欲しかったのか、を分かりやすく伝えることです。理性が働いていますので、何を言っているのかがきちんと分かっています。
一方、「怒る」は感情に任せて思いつきでわめき散らします。途中で何を言っているのかが分からなくなっていきます。怒って成績が伸びるのであれば怒っても良いとは思います(でもお子さんが委縮してしまうだけですね)。もちろん、お母さまも怒ったところで成績なんか伸びないと分かっています。

では、なぜ怒ってしまうのでしょうか?ズバリ、「見返り」を求めているからです。「見返り」を求めているということは「アテ」にしているのです。
もちろん「我が子」へ「期待」はしても良いのです。我が子に「期待」しない親なんておりません。ですが、「アテ」にしてはいけないのです。
「私があんなにアドバイスしたんだから、その通りにきちんとやれば必ず成績は伸びるはず!」という思考回路だと、成績が伸びなかった=私のいうコトをきちんとやらなかった、となります。そこで感情的になり、「ちゃんとやったの?」とか、「この前、教えたばかりなのになんでできないの!」などと言ってしまいがち…になります。
ますますお子さんは心を閉ざし、中学受験が終わった後は、お母さんの言うことに耳を貸さなくなります。親子断絶…コミュニケーションを取ろうとすらしなくなるでしょう。そんなことはもちろん、望んでいないはずです。
だからもう、怒ることはやめましょう。そして、冷静に「対処する」ことを学びましょう。なぜか子どもは大人を怒らせるようなことをします。わざとなのか、結果的にそうなるのかはケースバイケースでしょうが、不思議なことです。

逆に「怒ったら負け」ぐらいの感覚で、女優さんになりきり、日頃から接するようにしてみてはいかがでしょうか?

こんなことをするママの子どもは落ちる!

①言っていることとやっていることが違う

僕は子どもの頃、「大人はズルい」と思っていました。だって言っていることとやっていることが違っていて、そこを指摘すると「しょうがないでしょ?」の一言で片づけられてしまっていたからです。
経済的に立場が弱い子どもからすると、「誰のおかげで生活できていると思っているのか?」と言われたら反論の余地がありません。「遊園地に連れていてくれるって言ったじゃん!」「だってゴルフの接待が入ってしまったんだ。しょうがないだろ!」「大人って…ズルい!ウソつきだ!」こんなやり取りが続くと、もう一切、信用しませんし期待もしません。子どもは大人以上にシビアです。
だからお母さんが提出物を期限前に出さなかったり、「今度、約束を破ったらゲームを捨てちゃうからね!」と言っておきながら捨てなかったり、「今日中に宿題が終らなければ寝させません!」と宣言したのに、ツラそうな我が子の姿を見ていると可哀想になって「今日はもう早く寝なさい。その代り、明日早く起きてやるんですよ!」なんて言ったりしたら…もうお子さんはお母さまよりもうまく立ち回ることを覚えます(本能的に)。

こういうことが積み重なると、本当に子どもからの信用を失いますので、お気を付けください。

②面談のアドバイスを聞かない

個人面談で決めたことをあとから覆す、もしくは独断で最初から違うことをすると、不思議なことに受験の結果は100%うまく行きません。
例えば、通常は「チャレンジ校(第一志望校)」「実力適正校(第一志望校がダメでも、ここなら通ってみたいという第二志望校)」「滑り止め校(万が一の時のことを考えて、一応、合格を勝ち取っておいて、進学するかどうかは家族会議で決める)」という3つのゾーンに分けて、実際の受験校を決定します。
個人面談で滑り止め校を設定しておいたのにもかかわらず、受験しなかった…しかも第一志望校も第二志望校も落ちてしまい、結局公立中学に進学することになった、などというのは最悪の事態です。同じ公立中学に進学するにしても、ひとつ合格を勝ち取って、あえて公立中学に進学するのと、全滅で仕方がなく公立中学に進学するのとでは、意味合いが違うからです。お子さまのプライドもあるでしょう。
個人面談で一度決めたことは極端に何かあった場合を除き、変更しないようにしましょう。

また、「偏差値55以下の学校は受験しません」という家庭の方針があったとしましょう。これはこれで、別に良いと思うのです。お子さまもそういう気持ちで受験し、ダメだった場合は公立中学に進学する!と腹をくくって挑戦する訳ですから、特にプライドを傷つけられる訳ではありません。高校入試でリベンジすれば良いだけです。
ところが、いざ落ちてしまうと、「偏差値55以下の学校は受けない」という過程の方針を覆し、「先生、今から願書を出せる中学はありませんでしょうか?」と、親がブレるのはやはり最悪です。お子さんも「えっ?まだ受けるの?」となって、良い結果は望めません。
受験料と時間がムダになるだけでなく、落ちても清々しく公立中学へ進学するはずが、グダグダと中学入試を長引かせた挙句、なんだか納得できない気持ちのまま公立中学へ進学することになってしまいます。個人面談で決めたことは、ブレずに最後まで貫き通しましょう。

また、「何を言ってもウチの子にひびかないんです。何かよい方法はありませんか?」とよくご相談を受けます。そのたび「では一週間、勉強に関することは一切、言わないようにしてみてください。」とお伝えします。
しかし、3日ともちません(笑)。ついつい言ってしまうようです。ガマンが足りません。お子さんにガマンが足りない場合は叱るのに、お母さんがガマンできなくても、誰も叱る人はいません。

親が指示を実行できないのであれば、当然お子さまもできません。ここは肝に銘じておきましょう。

③プライドが高い親

例えば、お子さまの実力を過大評価し、高い偏差値にこだわるあまり、合格すれば「スゴイですね~」と言われるような学校ばかり受けてしまう。もちろん、我が子を褒められれば嬉しいし、鼻も高いですよね。
ただ、お子さまにとってみれば相当苦しい。やっとのことで合格できても、その後の6年間または10年間が苦痛で仕方がない…という状況になったら、それこそ本末転倒です。「中学受験の目的」が明確ではない気がします。
偏差値だけで受験校を指導することはあってはならないし、また塾の言いなりで決めて欲しくはないです。実際通うのはお子さまですから。
また、「昔の価値観」で判断してしまうのもよくありません。特にお父さまが30年以上前のイメージで口出ししてしまうと、うまく行きません。頭では分かっていても、心が納得しないというか、腑に落ちないというか…。
だから、この学校を受けることに理性では分かっているけれども、感情で物事を言ってしまいます。そうすると、夫婦間で意見が食い違うことになったり、夫婦ゲンカ(または親子ゲンカ)に発展してしまったりと、良いことがありません。

まず、プライドを取っ払ってしまいましょう。現状をきちんと把握する。お子さまの成績、志望校、学校の特色など、総合的に判断することです。

④子どもを『裸の王様化』させる親

まるで腫れ物にさわるかのように、お子さまに接する親御さんのお話を聞いたことがあります。少しでも物音がすると「うるさい!勉強に集中できないじゃん!」などと怒る子どもに対し、「ごめんなさいね。静かにするから…」などと謝るということらしいのですが…。
でも、親がこういう態度を取るとロクなことがありません。まず「自立できなくさせる」事態になってしまいます。「静かな環境でないと勉強できない」という状況になってしまい、「お母さん、何とかして」となってしまうからです。
次に「勉強している僕(私)は偉い」という勘違いを起こさせてしまいます。何とか合格して欲しくて(もしくは合格させてあげたくて)、何でもいうことを聞いてしまうかも知れませんが、長い目で見ると逆効果で、いつまで経っても自立できません。
過干渉というのもダメです。子どもは親の所有物ではありません。ましてや前項で触れましたように、「偏差値高ければ偉い」という、変な価値観を植え付けてしまってはいけません。社会に出たとき、「お勉強はできるかも知れないけど、色々と残念な人だね…」なんて思われたら、何のために一流大学を出て、一流企業に就職したのか分かりませんよね。そんな評価を受けるためではないはずです。

「あなたが勉強しているときは気を使って少しテレビの音を小さくしてあげるけど、うるさいから消してくれって言われても、弟や妹が楽しみにしているので、そういうことはできないよ」と、親の立場から、きちんと伝えましょう。

⑤完璧を求めすぎる親

中学入試の算数では、特殊算といわれるものがあり、よく一行問題などで出題されます。例えば「つるかめ算」や「差集め算」などですね。クラス分けテストなどがある塾ですと仕方のないことなのですが、完璧を求めすぎると悲劇が起きます。
例えば、「n進法」を習ったとします。ところが授業を聞いても全然、少しも分からなかった。質問したけど分からなかった。家に帰り、復習してみたけど分からなかった。ママが一生懸命テキストを読んで理解し、子どもに教えても分からなかった。パパにお願いしてみたけど、やっぱり分からなかった。
でもクラス分けテストが迫っている…さぁどうしよう!夜中まで勉強したけど結局、理解できないままクラス分けテストに突入し、案の定、クラスが下がってしまった。本人もすっかり自信をなくし、勉強に対するやる気もなくなり、どうしたものか?ということで、ご相談に来られた方がいらっしゃいました。
気持ちはとてもよく分かりますが、志望校を伺ってみると、そこって過去10年間、一度も「n進法」は出題されていませんでした。

米本:それ、飛ばしちゃいませんか?
ママ:えっ?良いんですか?
米本:だってそれ、志望校に出ませんよ?ものすごい労力と時間をかけて理解しても、入試に出ないんじゃ意味がないですよね?
ママ:あ…。

そうなんです。毎週のカリキュラムを完璧に理解しなければならないと思い込んでしまうと、思わぬ落とし穴にハマってしまいます。
何のために受験勉強しているのでしょう?クラス分けテストで良い点数を取るためではないですよね?入試に合格するためですよね?完璧主義で精神的に余裕をなくしてしまうのもどうかと思います。

志望校の入試傾向を分析し、対策を立てましょう。思い切って捨てる単元があっても良いと思います。ムダな時間は極力省きましょう。省エネ受験、お勧めです!

この時期の親のサポートはこの3つだけ

①栄養の管理

やはり食生活はすべての基本です。栄養バランスのとれたメニューを考えて、食事をとらせてあげてください。塾でお弁当を食べるケースもあると思います。
最近はインスタグラムで「塾弁」と検索すると、それこそ「勉強」になるようなお弁当の写真がずらっと現れます。一度、見てみることをお勧めいたします。
また、お菓子も少し考えてあげましょう。間食ばかりしていると、やはり食生活が乱れて良いことなんかひとつもありません。

ルールを決めて、食べるようにしましょう。

②時間の管理

勉強時間なども含む、生活に関するすべての時間を管理するということです。疲れるとボーっとすることが多くなるお子さんには、「あれ?7時から宿題やるんじゃなかったっけ?」などと、声をかけるようにしてあげましょう。
一番大事なのは、「寝る時間」と「起きる時間」です。ここがずれ込むと、一日がシャキッとしません。どうしても朝起きられないのならば、一度、起きると決めた時間にムリヤリ起こしてみてください。その日、一日はツラいかも知れませんが、夜は眠くて眠くてすぐ寝るはずです(笑)。
そうすれば、次の日の朝は、わりと自然に目が覚めるはず…。少しずつで構いませんので、生活リズムを整えて行きましょう。

入試当日は5時起きとか6時起きが連日のようにある訳ですから…。

③睡眠時間の確保

前項で取り上げましたが、睡眠時間。この睡眠時間が少ないと、次の日の昼間に集中力を欠いたり、注意散漫でケガをしたりと、良いことなんかひとつもありません。
レム睡眠とノンレム睡眠のセットが1.5時だそうですので、一般的に1.5の倍数の睡眠時間が良い、と言われています。6時間?これは大人でもキツいです(笑)。7.5時間もしくは9時間でしょう。この時期、10.5時間は寝過ぎだと思います。
23時に寝て、次の日の6時30分に起きる。または22時に寝て、次の日の7時に起きる。お子さまのタイプに合わせて、相談して決めましょう。起きている間の時間を有効に使い切って行けば良いのです。
「〇〇さんが6時間睡眠で頑張って最後の追い込みをかけているからウチも!」などと、愚行に走らないようにしましょう。よそはよそ、ウチはウチです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
いかにお子さまのやる気を削いでしまっている言動が多いことか、ご理解いただけたかと思います。繰り返しますが、大切なことは「親がブレない」ということと「3つを管理するだけ」ということですね。
この記事の内容を取り入れ、親子ともに成長し、悔いのない中学受験になれば幸いです!

Shonan FELIX 代表
米本 喜彦

どうせやるなら、人生を変える勉強をしませんか?

記事を最後までお読みくださりありがとうございます!
このブログを執筆している米本喜彦と申します。

湘南・藤沢で"Shonan FELIX"という学習塾を営んでおり、他塾との相違点は、ズバリ「論理的思考力」と「コミュニケーションスキル」を身に付けることができる塾だという点です。

Shonan FELIXでは
・物事を筋道立てて考える力
・誰でも納得できる会話力
・正しく理解する分析力
・問題解決能力など
という社会に出てから本当に必要な力を身に付けるために日々授業を行っています!
我が子には、自分でお金を稼ぎ、キチンと生活してもらいたいはずです。まさに「論理的思考力とコミュニケーションスキル」はこの自立していくための必要不可欠なツールなのです。

どんな些細なことでも構いません。
お子さまのためにどうぞ、ご相談ください。

ご相談・無料体験お申込みはこちら

SNSでもご購読できます。