中学受験・父親の大切な3つの役割|もう邪魔とは言わせない!

私は神奈川県の藤沢という地で、「論理的思考力とコミュニケーションスキルを身につけておけば、将来食いっぱぐれることはございません」という理念で中学受験の学習塾を営んでいる米本と申します。

以前、直前期のお子さまへの接し方についてお伝えいたしましたが、今回のテーマはズバリ「父親」に限定してお伝えします。
以前の記事はコチラから「直前期の親から子への接し方|大切なサポート3つ」

中学受験をする、と家族で話し合って決めたはずなのに、どうもパパとママの間で意識が違うというか、パパの言動がどうしても理解できずに悩んでいらっしゃるお母さまが、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?余計なことをするくらいなら、最初っから何もしないで~という心の叫びが聞こえてきそうです(^^ゞ

というわけで、今月から新学年としてスタートするご家庭のために、今回は「中学受験をすると決めたご家庭における父親の役割」を明確にし、家庭内の雰囲気がピリピリしたり暗くなったりしないように、ポイントをまとめてみました。
これをお父さまにお見せするだけで、「あ、父親はこういうことをすれば良いのね」と、分かっていただけるようになりますので、お子さまにとって一番、メリットがあります。

大切なことは「お子さんとの関わり方」を正しくとらえ、「絶対にやってはいけない言動」だけはしないようにすることです。どうぞ最後までご覧になって、家族全員で有意義な時間を過ごし、来年の「合格」に向けて、一歩前進いたしましょう!

こんなタイプの父親は絶対ダメ!

まずは、こういうパパは猛反省しなければなりません。そもそも時代が違うし、父親として…というよりも、人として、やってはいけません(笑)。

①昭和の感覚で「受験は戦争だ!」と燃えるタイプ

「家族みんなで、受験を乗り切ろうね」と、励まし、お子さまや奥さんを支えるのであればとても良いのですが、「受験は戦争だ!」などと、なんかテンションがパパ一人だけ違ってて、勝手に燃え上がってしまうタイプは良くありません。
そういうタイプのお父さまは、当然、高学歴です。「受験戦争」と言われる時代を過ごしてきたので、自分も過去に周りの人に打ち勝とうとしてきたり、批判や攻撃をしてきたので、自分のお子さまにも、そういうことをし始める傾向にあります。また、お子さまが通っている塾や、そこの先生を批判をし始めた場合、お子さまが信じるべき場所を否定されたことになるので、お子さまのテンションがダダ下がりしてしまいます。もしお母さまが、「あ、パパが何かを批判したり攻撃したりしている!」と感じたら、何も言わず、この記事を読んでいただきましょう。

②結果「だけ」を見て子どもを叱るタイプ

お母さまよりもお父さまの方が、お子さまの受験勉強に関われる時間が圧倒的に短いご家庭がほとんどだと思います。だからこそ、結果より過程を評価するという意識が大切です。たまにお休みで家にいるときに、テストの結果「だけ」を見て叱ったり、「なんでこんな成績しか取れないんだ!」と偉そうにお子さまと接したりしても、何の解決もしません。「答案用紙を見て改善点を提案する」「こういうところはできているから次にこうやってつなげていこう」などの、前向きな意見を述べてこそ、父親としての存在意義がある、と心得ましょう。

③子どもの前でママを否定するタイプ

「日頃からどんな教育をしてるんだ!」などと、受験勉強に取り組むお子さまを必死でサポートしているお母さまに対して、否定するようなことを声を荒げて言ってしまうようなことは絶対に避けましょう。お子さまが中学受験をするために家族みんなで頑張ろうと、ご家庭の方針として決定したはずです。なのにお父さまがお母さまを責め立てる姿を、お子さまが見たらどういう気持ちになりますでしょうか?お父さまとお母さまの考えを共有し、家族の足並みをそろえることを最優先いたしましょう!
ありがちパターンとして、お母さまがお子さまの受験勉強を懸命にサポートしているのに、たまに口をはさむお父さまが「中学受験なんてしなくていい!塾なんか辞めちまえ!」などととりつくシマもないような態度をとる…ということがあります。決してお子さまの前で、お父さまがお母さまを否定することは、絶対に避けましょう。お子さまが不安になるだけですから…。

④気まぐれで行動してしまうタイプ

前項の③とは逆に、優しいパパだと「いつも頑張っているから、今日はごほうびにみんなで外で食べに行こう!」などと、ついついその日の計画を無視してお子さまを外に誘い出してしまいがちです。気まぐれもいいとこですよね。嬉しいんだけどちょっと困ります。日々忙しいので時間ができたときに何かしてあげたい、という気持ちはよく分かるのですが、お子さまには毎日のルーティンとしてやらなければならない課題があるため、予定をしっかり立てているはずです。気まぐれでいきなり言い出すのは、「優しい」のではなく「甘い」のです。確かに息抜きをし、気分転換を図ることは、とても大切なことです。ただ、日程やタイミングを、お母さまや塾の先生と相談しつつ、お子さまのリズムを崩さないような範囲で実行してあげることが、もっと大切なことなのです。

⑤昔の自分を自慢するタイプ

お子さまの勉強を助けるのではなく、上から目線で関わり、昔の自分を自慢したり、過去の成功体験を語ったりするお父さまは要注意です。たとえば、「お父さんは塾なんか行かずに、問題集を買ってきて2~3回やっただけで偏差値65の〇〇中学に合格した」とか、「お父さんが6年生の時はもっと成績が良かった」などと言おうものなら要注意です。今さら確かめようもないことを偉そうに言われても、お子さまもピンときません。
さらに悪いパターンは、お子さまが一生懸命考えている問題を「どれどれ見せてごらん」と言って、お父さま自らが速く正確に解いてみせる…などという大人げないことをすることです。
さらにさらに、その解き終わった後で、「塾の先生が教えた解き方よりも、お父さんの解き方の方がスゴいんだ」などと、お子さまを混乱させてしまうことです。いったい、何様なのでしょうか?

これでは結果的に、お子さまの受験勉強の邪魔しかしていないですよね。本当に困ったタイプです。「お勉強はおできになるだろうけれど、残念なタイプの人間」です。お子さまの頑張りや、お母さまの苦労を認めず、ただただ「自分はすごい」と、周りの人から評価されたい(承認欲求が強すぎる)傾向にあるため、繰り返しますが本当に困ったタイプの父親です。正直言って、お父さまが受験した当時と現在とでは、入試問題のレベルや求められているチカラが全然違うのです。昔と今の受験事情は違うことを早急に理解して、褒められたい気持ちはぐっと飲み込みましょう。主人公はお子さまなのですから
逆にご自分の失敗した話は大歓迎です。父親の失敗談は、お子さまにとって安心するし、励みにもなるからです。父親を尊敬していればこそですね。

⑥無関心すぎるタイプ

受験に関連したことだけではなく、子育て全般に関してすべてお母さまに任せっきりで、お子さまのことは何も分かっていない…というような無関心すぎるタイプもよくありません。子育てに全く関心を持たない(持てない?)ということは、お子さまと深く関わるということを放棄してしまっている…ということです。仕事が忙しくて、時間がないからそばにいてあげられない…ということで遠慮する必要はありません。たとえ物理的に近くにいてあげられなくても、心理的に「いつもそばにいて見守ってくれている」とお子さまがお父さまを身近に感じることができていれば、それで良いのです。中学受験を「子育ての一環」としてとらえ、お子さまをサポートしていくんだ、と決めて接していきましょう。だからこそ合格発表のとき、一生忘れられない感動を味わうことができるのです。

理想的な父親の役割とは

①お母さんをねぎらうこと

直接お子さまとのやり取りをするのは、原則としてお母さまの方がよろしいです。たとえお子さまとケンカをしても、仲直りしやすいのはお父さまよりもお母さまだからです。お父さんは、なるべく直接かかわることはせず、お母さまのねぎらい役に徹する方が、スムーズに運びそうです(笑)。「毎日大変だけど、よく頑張ってるね。」「感謝している」「頭が下がるよ」などという具合に、日々ねぎらいの言葉をかけ、お母さまが心身ともに健康な状態で、お子さまと一緒の方向へ向かえるように支えることが、まずは父親としての大切な役割と心得ましょう。

②子どもを論理的に叱ること

お子さまに何か問題が起きたときは、しっかり対処することが大切です。たとえば…お子さまが勉強に対し手を抜いて点数をごまかしたり、良い点数を取らないと怒られると思ってカンニングをしたりといった行動に出てしまった場合です。特にストレスがたまってくると言葉遣いが乱暴になり、「うるせぇ!このクソババア!」なんて言っちゃったりします(僕が小学生の頃は、『うるせぇ!このクソバ…』の時点でビンタが飛んできましたけどね・笑)。
お母さまが売り言葉に買い言葉で叱ると、いつの間にか言いあいのケンカになってしまいます。ここでお父さまの登場です。正直、お母さまがどんなに叱っても、お子さまの中では「うるさいなぁ~」ぐらいで終わってしまいます。普段から接している分、聞き慣れているので全然響きません。しかも話が長くなってしまうので、耳のシャッターがガラガラと降りてしまい、聞いておりません(笑)。ところがお父さまが論理的に叱ると、お子さまに与える影響は大きいです。要点をまとめて短くハッキリと、論理的に叱りましょう。
こちら「直前期の親から子への接し方|大切なサポート3つ」の記事でも詳しく説明していますが、「怒る」と「叱る」は違います。大きな声で感情をぶつけるのが「怒る」。理路整然と諭すように大切なことを伝えるのが「叱る」です。
また、厳しく叱った日は、最後に「今日はきつく言ってしまったけど、〇〇ちゃんなら分かってくれると思うから真っ直ぐに伝えたよ」「信じているよ」「一緒に合格を目指そうね」など、一緒に戦って行くよ、というフォローの声がけをすることを忘れないようにしましょう。テンションが下がったまま悲しい気持ちで寝てしまうと、次の日が気持ちよくスタートできません。叱る理由は、前向きにしっかりと取り組んで欲しいから、ですよね。叱った後のフォローが大事です。

③休日の過ごし方

休みの日って、実はお父さまの出番がたくさんあります。直接勉強を見てあげる…とか、そういうことではありません。お子さまの話をじっくりと聞き、お子さまの受験生としての立場を尊重しながらコミュニケーションを深めたり、プラネタリウムや博物館などに出かけて、さまざまな体験をさせてあげたりして、机上での勉強だけではない感覚を育てていきましょう。休日に豊かな生活体験を演出するのです。
また、お父さまの趣味にお子さまを巻き込む、というのもひとつの方法かも知れません。DIY(Do It Yourselfの略語で『自分自身でやる』という意味)は日曜大工と違って、趣味の小物やファッション類の製作、住居の修繕、庭やログハウスの建造などまで含む、幅広い活動を指し、その規模や質は問わないそうです。実際に本棚などをつくることで、「垂直」「平行」「三角形の斜辺の長さは他の2辺の和より短い」など、中学受験の平面図形や立体図形の問題に役立つヒントが盛りだくさんです。一日中取り組む必要はありませんが、自然に触れる時間を少しでも作ってみるのも良いかも知れませんね。道端に咲く植物の名前が分からなければ、スマホで写真を撮っておいて、図鑑で調べてみると、生きた知識が定着しますね。

④塾との交渉

塾の先生にお願いしたいことがあるとき、また今後を左右するような、込み入った話をするときは、お父さまの出番です。たとえば「子どもが宿題に追われていて、消化不良を起こしている。宿題の量を少し減らした方が、逆に定着すると思うがいかがだろうか?」とか、「塾での人間関係に行き詰っているようなので、校舎を変えてみた方が良いと思うがいかがだろうか?」など、少し重めの内容を相談するならば、お母さまが相談するよりも、お父さまが論理的に伝えて相談した方が、塾の先生の対応が変わり、スムーズに事が運ぶケースがあるようです。当塾ではお父さまでもお母さまでも分け隔てなく対処いたしますが、「深刻な状況なので、こちらは本気で考えていますよ」という意思表示になります。お父さまが動くことは効果が絶大です。

⑤社会人としての能力や経験を活かす

社会に出て活躍しているビジネスマンには、情報収集力や整理力、また伝達力が必要とされる場面が多くあります。そのような能力は、中学受験でのテストの戦略を立てたり、過去問の傾向を分析したりするときにとても役立ちます。さらに、日常的に仕事で「ノルマや期日を守る」というチカラが培われているため、目標を達成するのに必要な日数や仕事の内容を逆算して計画を立て、逃げずにやり切るという能力があります。父親がビジネスマンとして社会で培った能力を活用し、お子さまに寄り添ってあげることで受験勉強がスムーズに進みますし、お子さまがお父さまを見る目が違ってくることでしょう。

父親にしかできないこと

①体力的な気分転換

一般的な話ですが、お子さまに対して「勉強しなさい!」と言うのは、お母さまの方が圧倒的に多いのではないかと思います。だから、お父さまも「勉強しなさい!」と言ってしまうと、お子さまの逃げ場がなくなります。人間、追い詰められると変な行動に出てしまうのは、大人も子どもも一緒です(笑)。
ですから、男の子を持つお父さまは、体力的な気分転換を試みてあげてください。たとえば、野球ならキャッチボールやバッティングセンター、サッカーならパスを出しあいながら会話をする、などですね。プロレスや相撲をやっても良いのですが、万が一、ケガをさせてしまったとき、お母さまに「何を考えてんのよ!」とメチャクチャ怒られますのでご注意を…。

②精神的な気晴らし

通塾するのに電車やバスを利用する場合、精神的な気晴らしをするために「スマホを貸してゲームをしたり、ネットで好きな情報を見たり」と、好きなことをさせるのもひとつの方法かも知れません。普段は「スマホ禁止令」が出されているはずですから、10分でもできると嬉しいものです。ただ、お母さまには「絶対秘密」にしておくか、最初から「スマホを使って気分転換させるよ」と伝えておいた方が良いと思います(後者を推奨します)。
もし自宅でお子さまが、「パパ~!さっきのゲームの続きやりたいからスマホ貸して!」と言おうものなら、お母さまに「何を考えてんのよ!」と、これまたメチャクチャ怒られますのでご注意を…。

③模擬試験の返却日

模擬試験というものは、たいてい結果が悪いものです。その返却されたデータをお母さまがご覧になると、どうしても感情が出てしまい、お子さまに対し、長い説教が始まります。もちろん、お父さまも一緒になって責めたてたのでは先ほども触れましたように、お子さまの逃げ場がありません。ただ黙って何も言わないでいると、「なんで何も言わないの!」と、これまた怒られてしまいそうです(笑)。
模擬試験のデータを見て「良い点を3つ、改善点を1つ」、お子さまに伝えるようにしましょう。もちろん、論理的に…です。そうすれば、お子さまは模擬試験の返却日が「地獄」ではなくなり、「合格へのステップアップ」だと感じることでしょう。点数が低くても、次への改善点をお父さまが示してくれる。こんなに心強いことはありません。また、試験に対しても堂々と向き合いことができます。カリキュラムテストや実力テストは、健康診断のようなもので、「どこが悪いか=どこができていないか」を発見し、早期に「治療=対処」するためのものです。大人が治療してくれなければ、病気は進行するだけです。せっかくテストを受けるのですから、しっかりと弱点を分析し、対処法をお子さまに伝えてあげましょう。どうしても判断がつかなければ、塾の先生に分析してもらい、対処法を伺いましょう。そのための塾なのですから!

まとめ

とても大事なことですので、今回は少し長くなりました。まとめると
①自分のことは横に置いといて、お子さまの現状に寄り添うこと
②お母さまを支えることに徹すること
③データや傾向を論理的に分析し、簡潔に伝えること(お母さまにもお子さまにも)

この記事の内容がご家庭の雰囲気が良くし、今よりもますますお子さまにとって追い風となりますように!
そして、家族一丸となってすべてを乗り越えて、見事、第一志望校に合格できますように!
一生忘れられない感動を、家族で味わいましょう!中学受験生を持つご家庭を、最後まで応援します!

Shonan FELIX 代表
米本 喜彦

どうせやるなら、人生を変える勉強をしませんか?

記事を最後までお読みくださりありがとうございます!
このブログを執筆している米本喜彦と申します。

湘南・藤沢で"Shonan FELIX"という学習塾を営んでおり、他塾との相違点は、ズバリ「論理的思考力」と「コミュニケーションスキル」を身に付けることができる塾だという点です。

Shonan FELIXでは
・物事を筋道立てて考える力
・誰でも納得できる会話力
・正しく理解する分析力
・問題解決能力など
という社会に出てから本当に必要な力を身に付けるために日々授業を行っています!
我が子には、自分でお金を稼ぎ、キチンと生活してもらいたいはずです。まさに「論理的思考力とコミュニケーションスキル」はこの自立していくための必要不可欠なツールなのです。

どんな些細なことでも構いません。
お子さまのためにどうぞ、ご相談ください。

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